怪物事変 第14話『金の糸』感想とネタバレ | えぶりでいはっぴねす
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怪物事変 第14話『金の糸』感想とネタバレ

仲良し親子 ラブラドールレトリバー 怪物事変 感想
この記事は約6分で読めます。

前話の最後で、繭に包まれたお母さんと再会したシキ。

果たして、お母さんは生きているのか!?
謎の女の子、綾ちゃんは何者なのか!?

待ちに待った最新話の感想とネタバレを書いていきます!

未読の方、コミックス派の方には一切、配慮しておりませんので、ネタバレが嫌な方は、閲覧にご注意くださいませ。

これまでの感想とネタバレは、以下のリンクからどうぞ!

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金の糸を生み出す囚われの幼子

今回のストーリーでキーパーソンとなる、綾ちゃんの独白から第14話は始まりました。

どうやら綾ちゃんは、生まれたときから治癒する糸の力を持っていたようです。
でも、その力をコントロールできずにいて、自在に操れるようになったのが3歳頃。

糸の力をコントロールできるようになった頃、綾ちゃんはお母さんである組さんの治療を行うことが初めての仕事でした。
綾ちゃん曰く、組さんの身体はひどく傷ついていたようなので、昭夫さんの研究は相当、ひどいものだったことが想像できます……

金の糸になれなかった異形の怪物たちが相当数いたことを考えると、組さんにはかなりの負担を強いていたんでしょうね。

その証拠と言うわけではありませんが、昭夫さんは保護という名目で綾ちゃんを監視下に置いて、『モノ』のように扱っていたようです。

衣食住は提供されていたけれど、自由はない――そんな環境で過ごしていた綾ちゃん。
繭の中で眠り続ける組さんと、引き離されなかったことだけは、不幸中の幸いと言えるのではないでしょうか。

今となっては、組さんとも離れ離れにされちゃいましたけど……

金の糸に包まれて眠る母

場面は変わりまして。

水芭蕉が群生する泉に飛び込んだシキは、繭に包まれて眠る組さんに手を伸ばしました。

微かな鼓動を感じ、感極まるシキ。

しかし、その背後には異形の怪物の姿が――

治癒力のある泉に組さんの眠る繭があるとは思ってなかった綾ちゃんは、シキに組さんが生きていることと、自分の正体を明かしてくれました。

本名は『蓼丸 綾』と言います。

昭夫さんの実の娘か、養女として戸籍登録されているのかな??
この辺りに関する詳しい描写はありませんでした。

実は綾ちゃん、シキがお兄さんであることを知っていたんです。
冒頭で、昭夫さんが電話で話しているところ(相手はたぶん隠神さん)から、お兄さんがいることを知った描写がありました。

怪物の力に魅入られた人間の末路

無事に水中から組さんを救出したところへ、隠神さんたちも合流。

昭夫さんは、夏羽くんに引き摺られています……扱いが雑だわ。

組さんが生きていたことに驚く一同でしたが、そもそも組さんを殺す理由が昭夫さんにはありません。

昭夫さんが組さんを生かしているのは、綾ちゃんを縛りつけておくため。
そして、金の糸を量産するためでもあると語りました。

どこまでも自分勝手な昭夫さんに、シキの怒りの拳が炸裂!

それでも命まで奪おうとしないのは、昭夫さんにとってなによりつらいのは、[su_highlight background=”#ecf432″]自分が死ぬことよりも、研究結果や生きた証を残せないこと[/su_highlight]。
だからシキは、昭夫さんの研究や残そうとしたものなど、すべて壊してやると宣言。

世に自分の名前も、研究成果を残すこともできず、それでも生きていかなければいけないことが、昭夫さんにとってなによりも重い罰になるんだろうなーと思った矢先。

狐としての本性を露にした野火丸くんが、昭夫さんを消しちゃいました……

ブラックリストに名前が乗っていたので、遅かれ早かれってところでしょうか。
昭夫さんを始末するために、野火丸くんは飯生警部に派遣されたのかもしれません。

人間? 怪物? 新キャラは2頭身のおばあちゃん

身体の傷は癒えているはずの組さんは、目覚める気配がありません。

そこで、隠神さんの古い知り合いだという、個人医院を経営している御花おばあちゃんの病院へやってきました。
もともと獣医さんなんですけど、野良犬や野良猫などを手当たり次第に治療していたら、怪物も一緒に治療していたらしいです。

ちなみに、組さんを診察した御花おばあちゃん曰く、組さんが目覚めないのは、精神的なものが原因とのこと。

気つけの漢方を煎じてくれると聞いて、安堵のため息をつくシキでした。

兄と妹の対峙、そして母と子の再会

御花おばあちゃんの好意で、隠神さんたち一行は病院に泊まることに。

夏羽くんとアキラたんはすでに就寝中ですが、シキは組さんにつきっきりです。
室内にはシキと組さんしかいませんが、外では綾ちゃんが様子を伺っていました。

ずっと探していたお母さんを、ようやく助け出すことができたのは綾ちゃんも一緒。
だからこそ、シキは綾ちゃんを病室へ招き入れたんですね。

戸惑いながら足を踏み入れた綾ちゃんは、なぜ自分を殺さないのかと問いました。

シキと組さんが離れ離れになってしまったのは、自分のせいだと言う綾ちゃんに、シキは落ち着いた表情で[su_highlight background=”#ecf432″]『母ちゃんを助けてくれたから』[/su_highlight]と答えます。
そして、たった一人で戦い続けていた綾ちゃんに対し、自分は様々なことから目を背けて暮らしてきたから、綾ちゃんに出会えてよかった、助けられてよかった、とも。

受け入れられたと思った綾ちゃんは、自分も組さんをお母さんと、そして、シキのことをお兄ちゃんと呼んでもいいかと問いました。
綾ちゃんが妹だと認識したシキは、恥ずかしそうに顔を真っ赤に。

シキと綾ちゃんの心が繋がった瞬間、組さんがゆっくりと目を覚ましたんです……!

うわぁぁぁぁぁぁんっ!!
もー、よかったー!!

最後のほうは台詞がないんですけど、台詞がないからこそ感じ取れる感動がありました。

組さんに抱きしめられて顔を真っ赤にしているシキとか、その様子をみんなが微笑ましい表情で見つめていたりとか、一番最後の親子三人が笑顔で抱き合っている姿は、ぜひともコミックスで見ていただきたいです!

さいごに

組さんが生きていて、本当によかったです……っ!
そして、シキが綾ちゃんのことを受け入れたことも、純粋によかったと感じました。

昭夫さんの件は更生の機会を与えられることなく、野火丸くんに始末されてしまい、残念ではありますけど。
自分の夢を叶えるために、犠牲にしてきたのはシキたち親子だけでなく、なんの罪もない怪物と動物たちなので、みんな幸せハッピーエンドにはなりませんよね……

これからは親子三人でどこか別のところへ暮らすのか、それとも隠神さんの探偵事務所で暮らしていくのか、次号が気になります。

ストーリー自体はまだ、それほど進んでいるわけではありませんけど、怪物事変のアニメ化の話がそろそろ出てくるんじゃないかな、と思ったり。
怪物事変のファンとしては、アニメ化に期待したいところですね!

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