シキメインのお話が一段落し、日常パートに戻ってきた第15話。
冒頭では、隠神さんが賄いを用意しているところから始まりました。
ここ4話ほどシリアスな展開が続いていたので、やっと一息つけますね。
さてさて、例によって例の如く、コミックス派の方や未読の方にはまったく配慮してない記事となっておりますので、続きを読む際はご注意くださいませ。
戻ってきた平穏な日々
隠神さん特製のインスタントラーメンは、人数分の玉子を入れるだけのTHE・男飯。
「もう飽きたよー」と文句を言うアキラたんの横で、きちんと手を合わせていただきますする夏羽くんはマジ良い子です。
ちなみに、食卓には隠神さん、夏羽くん、アキラたんの三人しかいません。
回想シーンによると、シキはお母さんに付き添うため、御花おばあちゃんの病院に残ったようです。
で、今後の身の振り方も考えるとのこと。
シキの給料では、家族三人で暮らしていくのは難しいようです。
東京は家賃も物価も高いですもんね。
あ、でも郊外なら安い物件や激安スーパーもあるか……
今更ですけど、怪物屋の給料って、一ヶ月どれくらいもらえるんでしょうね??
笑顔で隠す寂しい気持ち
シキが怪物屋に来なくなってから、すでに一週間が経過。
アキラたんは張り合いをなくしちゃっているし、夏羽くんもどこか寂しそう……
でも、隠神さんから寂しいのか尋ねられても、大切な家族と過ごせることが喜ばしいと、夏羽くんは笑顔で答えました。
ただ、それが本心からの言葉ではないのは、隠神さんにはバレバレ。
どうやら夏羽くん、嘘をつくとき、笑顔になっちゃうタイプみたいですよ(笑)
シキの帰還と男の友情
三人でシキの話をしていたところへ、当事者が帰還しました。
アキラたんは、シキは怪物屋を辞めたのだと思い込んでいたようですが、シキ本人曰く、「そんなこと一言も言ってない」とのこと。
ひとまず落ち着いたので、事務所に戻ってきたようです。
早とちりしちゃったアキラたん、可愛い。
そして、そして!
胸アツな展開ですよ!!
シキが戻ってきたのは、夏羽くんへの借りを返すためでもあるんですって。
夏羽くんが両親と会えるまで、死んでも怪物屋をやめないと宣言!
その後、お互いのこぶしを合わせる夏羽くんとシキに、男の友情を感じました。
力関係が早くも明確になった蓼丸兄妹
シキと一緒に綾ちゃんも探偵事務所へやってきました。
驚いたのは、そのファッション!
ショートパンツにヘソ出しブラトップに蜘蛛の巣柄のブルゾンです!!
いわゆる、ストリート系ファッションでしょうかね?
前話までの綾ちゃんは、少女趣味なワンピースでした。
綾ちゃん曰く、昭夫さんが用意したものだけど、趣味が合わなかったそう。
とてもオシャレに着こなしてます……が、綾ちゃんって8歳らしいです。
う~ん……8歳のヘソ出しファッションは、いかがなものかしら……
本人の趣味だから、とやかく言えませんけど。
話は変わりまして、綾ちゃんがシキと一緒に来たのは、報告と営業のためでした。
綾ちゃんは御花おばあちゃんの病院で、怪物の治し屋を始めるそう。
シキは綾ちゃんがまだ8歳だから反対しているのですが、隠神さんは契約しちゃったし、夏羽くんは夏羽くんで、力があるなら使うべきと肯定的な意見。
シキと綾ちゃんが兄妹として暮らし始めて、まだ一週間ですが、すっかり綾ちゃんの尻に敷かれちゃってますね。
女の戦い、勃発!
どこか大人びた雰囲気を持つ綾ちゃんですが、恋愛面でも積極的でした。
夏羽くん無双を物陰から見ていたらしい綾ちゃんは、夏羽くんに一目惚れしたようです。
彼女がいるのか尋ねたと思いきや、つきあってとアプローチしたり……
でも、恋愛に疎い夏羽くんは、綾ちゃんの『つきあって』という言葉に、あっさり了承の言葉を返しちゃいました。
アキラたんも顔面崩壊するくらい、びっくりですよー。
シキもショックを受けて、白目を向いて倒れちゃうし……
そんな混沌と化した事務所にやってきたのが、紺ちゃんです。
夏羽くんと腕を組んでいる綾ちゃんを見て、眉間のしわがすごいことに!
睨み合う紺ちゃんと綾ちゃんの間に、バチバチと激しい火花が。
夏羽くんを巡り、女の戦いが始まるか!?というところで、呆れた様子の隠神さんが仕事の話を始めましたよ。
今回の仕事は、夏羽くんと綾ちゃん、紺ちゃんの三人で行うことに。
白目を剥いて気絶しているシキと、仕事内容を聞いてアキラたんは気絶しちゃったので、ここぞとばかりに綾ちゃんは夏羽くんにアプローチ。
無意識に危機感を抱いた紺ちゃんが、割り込む形で同行することになりました。
焦った顔の紺ちゃん、可愛いですな!
切り捨てられた紺ちゃん
原宿の竹下通りに到着した三人ですが、昼間にも関わらず、人気はありません。
というのは、今回の仕事にも関係しているんですけど、怪物が関わっている通り魔事件があったからです。
ニュースでは報道されていませんが、被害に遭った女性の顔のパーツが毟り取られていたため、人がまったくいないんです。
ちなみに、被害者の女性は綾ちゃんが治療するようで、隠神さんに病院を紹介するよう、お願いしてました。
できる子です、綾ちゃんは。
そんな綾ちゃんに対抗心を燃やしている紺ちゃんは、巡回中の警察官に名乗ったものの、怪訝な顔をされただけで、『警視庁の紺』という権力がまったく通用しませんでした。
飯生警部は、なんだかんだで紺ちゃんのことは気にかけているのかな?と、思っていたのですが、この場面を見る限り、本当に切り捨ててしまったのかもしれません……
紺ちゃんはまだ、飯生警部の部下でいるのに……絶望した顔の紺ちゃんが可哀想です。
飯生警部に見捨てられたかもしれない不安と、綾ちゃんの存在で焦り気味の紺ちゃんは、被害者は女性が多いから危ないという夏羽くんの忠告に、つい噛みついてしまいます。
そこで、すかさず「夏羽さんは心配して言ってくれているのに」と追撃する綾ちゃんは、なんていうか、まだ8歳なのに意中の相手を捕まえる肉食っぷりがハンパないです……
蜘蛛の怪物だからですかね??
夏羽くんも夏羽くんで、紺ちゃんは強いから大丈夫と思う辺り、紺ちゃんの複雑な感情に気づけていませんね。
恋は与えるもの
紺ちゃんの抱く複雑な感情に反応したのは、形無(カタナシ)という怪物でした。
形無というのは、姿の見えない怪物です。
嫉妬が渦巻く紺ちゃんのために、綾ちゃんを害しようとしたのですが、夏羽くんの一撃であっさり撃沈。
骨が折れてしまい、戦意喪失しちゃいました。
竹下通りで通り魔事件を起こしていたのも、この形無なんですけど、犯行の理由が人間の男性に恋をしたから。
ただ見つめているだけでは、満足できない――
そこで、女性の顔からパーツを毟り取り、その男性に会いに行こうとしたのだとか。
綾ちゃんの糸で形無を人間の形にしたため、無事に事件は解決しました。
ですが、紺ちゃんは自分でも説明できない複雑な感情に振り回されたままです。
その原因が綾ちゃんだと認識し、狐の本性を現して襲いかかるも、夏羽くんに阻止されてしまい、泣きながら去ってしまいました……
無自覚な恋心
いつもと様子が違う紺ちゃんが気になった夏羽くんは、紺ちゃんが寝泊りしている公園へやってきました。
木の上にいる紺ちゃんを揺り落とすと、涙と鼻水でぐしゃぐしゃの紺ちゃんが……
夏羽くんの一番である綾ちゃんに襲いかかったから、嫌われてしまったのだと勘違いしたようです。
でも、夏羽くんが綾ちゃんを庇ったのは、シキの妹だから。
強く殴りすぎたことを謝りながら、紺ちゃんの傷ついた頬を撫でていると、あら不思議!
紺ちゃんの胸でグルグルしていた感情がなくなってしまったのです!!
夏羽くんに頬を撫でられた瞬間、気持ちが落ち着くなんて、もう恋じゃないですかー!
そして、夏羽くんの一番になりたいって思うのも、間違いなく恋じゃないですかー!
もう、ニヤニヤが止まらない!!
当の夏羽くん本人も、どうすれば紺ちゃんが一番になれるのか理解してないので、二人の恋が進展するかは不明ですけど(笑)
紺ちゃんも恋心を自覚して初恋を実らせるのか?
それとも、綾ちゃんが積極的なアプローチで夏羽くんを絡め取るのか?
今後の三角関係が気になります。