お餅を食べようと思ったら、
表面に白い斑点がポツポツついていて、
「これはなんだろう、カビかな?」
と、思ったことはありませんか?
この白い斑点は、
カビとお餅の成分、
両方が考えられます。
カビはコウジカビですが、
この中には有害なものもあるので、
食べないほうが無難。
餅の成分なら食べても大丈夫ですよ。
カビは見た目で判断でき、
コウジカビは水玉のような形で、
アオカビは苔に似ています。
クロカビは灰色の埃のようで、
鮮やかな赤いアカカビは、
ポコポコとした形をしています。
誤ってカビを食べてしまった場合、
胃の中で分解されるため、
目立った症状は現れないと言われています。
けれど、下痢や嘔吐など、
症状が続く場合には、
念のため病院に行ったほうが良いでしょう。
おいしく餅を食べるためにも、
カビなのか餅の成分なのか、
知っておきたいですよね。
カビの見分け方やカビの種類、
誤って食べてしまった場合の症状について、
ご紹介します。
餅に生えた白い斑点はカビ?
餅の表面に見られる白い斑点は、
「餅取り粉?」
「それともカビなの?」
と、迷ってしまいますよね。
見た目での判断が難しいこともあります。
この白い斑点の正体は、
カビの場合と餅の成分の場合があります。
白い斑点のカビは
コウジカビと呼ばれるもので、
醤油や味噌など、発酵の際に使われる麹菌は、
コウジカビの一種になります。
このコウジカビに属する菌は
150種類以上あるのですが、
中には人体に影響を及ぼす
有害なカビ菌もあるので注意が必要です。
カビは、表面で確認できる場合は
内部も根が張っていると言われ、
餅全体に繁殖している可能性があります。
有害か無害かを、
素人が判断することも難しいので、
見つけたら食べないほうが無難でしょう。
餅の成分なのか、
カビなのかを見分ける方法は水で洗ってみること。
白い斑点が落ちればカビ、
落ちなければ餅の成分になります。
餅の成分でしたら、
多少固さを感じますけど
食べても問題はありません。
我が家でも以前、
白い斑点を見つけたのですが、
そのときは包丁で削ぎ落しました。
取れてキレイになったので、
ついでに固い部分も切り落として食べましたが、
もしかしたらカビだったかもしれません。
そのときは大丈夫でしたが、
下痢や嘔吐は辛いので、
怪しい斑点は水で洗って確認してみます。
気になるときは実践してみてください。
お餅のカビはどんな見た目をしているの?
餅に白い斑点を見つけたとき、
カビなのかを見極めるポイントは、
水で洗うほかに、見た目で判断することもできます。
白いカビは、
埃のようにふわっと柔らかそうで
水玉になっているのが特徴。
また、青緑色をしたカビが
点々と生えていることもありますよね。
苔のような色で、
みかんなどの柑橘類でよく見られるカビです。
こちらはアオカビと呼ばれ、
その中の一種はコウジカビのように、
カマンベールチーズの製造に使用され、
熟成に役立っています。
しかし、中にはシトリニンという
腎臓に影響を与えるカビ毒も。
浴室などで見かけるクロカビも、
食品についてしまいます。
食品では、灰色の埃のように
ホワホワとした綿状に見えます。
クロカビに毒性はないと言われていますが、
カビの胞子が喘息などのアレルギー症状を
引き起こす可能性があります。
鮮やかな赤色でポコポコとしたアカカビは、
餅についていたら捨てたほうが良いでしょう。
アカカビにはマイコトキシンという、
肝臓や腎臓に影響したり、
中毒症状を起こすカビ毒があるためです。
カビ毒というのは、
代謝を繰り返しながら増えていきますが、
その途中で作られる化学物質のうち
毒性があるものを言います。
毒性が強いものは、
人体になんらかの影響を与える可能性があるので、
餅に限らず食品にカビを見つけたら食べないほうが無難。
餅のカビを間違えて食べてしまったらどうなる?
カビの中には
毒性を持つものもあることがわかりましたが、
気づかずに食べてしまうこともありますよね。
例えば、いそべ餅。
醤油がついて海苔が巻いてあったら、
表面を確認できません。
もしカビ臭さを感じるようでしたら、
念のため吐き出しましょう。
でも、食べ切ってしまったら
どのような症状が現れるのでしょうか。
少し食べる程度でしたら、
カビも胃の中で消化されるので、
特に問題はないと言われています。
けれど、吐き気や下痢が長引く、
アレルギー症状が出るようなら、
早めに病院へ行ったほうが良いですよ。
お餅の白い斑点の正体まとめ
餅についた白い斑点は、
カビの場合と餅の成分の場合があります。
白い斑点のカビはコウジカビですが、
表面で確認できる場合は、
内部もカビが繁殖している可能性があるので、
食べないほうが無難です。
餅の成分なら食べても問題ないけど、
カビか成分かを見分ける方法については、
餅を水洗いして斑点が落ちればカビ、
落ちなければ餅の成分です。
カビは見た目で判断することもでき、
白いカビは水玉のような形、
青緑色のアオカビは苔のよう、
灰色の埃のようなクロカビや、
紅ショウガのような鮮やかな色をしたアカカビなどがあります。
カビは誤って食べてしまっても
胃液で分解されるため問題ないですが、
吐き気や下痢などの症状が続いたら
病院に行くほうが良いでしょう。
食べ物を粗末にしないように
お餅をカビさせない方法で保存したいものですが、
もしカビが生えてしまった場合は、
諦めて処分することも大切ですね。