真夏、もしくは真冬になると、エアコンが
大活躍しますよね。
スイッチひとつで冷暖房もお手の物。
その快適さに慣れてしまうともう、
エアコンのない生活は考えられません。
なんて思っていたら、エアコンの吹き出し口から
なにやら黒いゴミが落ちていた経験、ありませんか?
単なるゴミなのか?
それともカビなのか?
涼しいもしくは暖かい空気が部屋の中を
循環するからこそ、その正体が気になりますよね。
黒いゴミの正体は実は……
ゴミでもあり、カビでもあるんです!
今回の記事では、エアコンの吹き出し口から
出てくる黒い物体の正体と、その対処法に
ついてお教えしますね。
気づけばエアコンから黒い物体が落ちている……
わたしたちの生活に、なくてはならないエアコン。
中の構造がどうなっているのか、案外、
知らないものですよね。
エアコンが大好きすぎて、製造過程から
理解してます!って方以外は。
そんな素人が、エアコンの下辺りに落ちている
黒い物体を見つけても、それがただのゴミなのか、
はたまた別の物体なのか、判別つきません。
ましては、このままエアコンを動かしても
大丈夫なのかと、ちょっと心配にもなるでしょう。
結論から申し上げますと、そのゴミが普通の
ホコリのような灰色ならセーフ。
ですが、黒い場合は要注意。
なぜならそれは、カビだからです!
エアコンを外側からのぞくと、風が出てくる
吹き出し口が開いています。
室内の空気を吸い込むところにはフィルターが
ついていて、ホコリやゴミなどを、ここで
食い止めるようになっています。
フィルターは、ときどき取り外して掃除を
することになっていますよね。
このフィルターを取ってみると、金属でできた
アルミフィンが見えています。
そのまた内部の見えないところに、クルクル回る
シロッコファンがあります。
シロッコファンというのは、ハムスターが
運動するのに使うカラカラみたいな部品を
言います。
エアコンは室内の空気を吸い込み、熱交換器を
通して、また室内に吹き出すという仕組みです。
ですので、このエアコンから黒い物体が
落ちてくるようになっているということは――
[su_note note_color=”#e0efff”]①フィルターがホコリでいっぱいになっている
②さらには、フィルターで取りきれなかったホコリが
内部のファンに溜まり、ファンもホコリまみれになっている[/su_note]
以上の可能性が考えられます。
そして、そのホコリが黒いということは、
カビが混ざっているという証拠。
エアコンの内部に大量のカビが
発生していることが予想されます。
そのカビがホコリなどの汚れと一緒になり、
取り込んだ空気と共に落ちてきているんです。
ではなぜ、エアコンの中に、それも内部に
カビが生えるのでしょうか?
お風呂場で考えるとわかりやすいですが、
カビが生えるのは、温度と栄養と湿度という
3つの条件が揃っているからですね。
エアコンは冷房運転のとき、高温な室内の空気を
内部の熱交換器で冷たい空気に変えて、再び室内に
出しています。
このとき、エアコンの内部には、急に冷やされた空気と
暑い室温との温度差が激しく生じます。
その温度差によって結露が発生し、湿ったところに
カビが生えてしまうんです。
これを防止するためには、冷房運転を行った後、
すぐにエアコンの電源を切らないで、しばらく
送風運転して、内部を乾かしましょう。
エアコンの吹き出し口が黒いのってカビ?ホコリ?
さて、床に落ちている黒い物体が、
カビと混ざったホコリなどのゴミだと
判明しました。
続いて、エアコンの吹き出し口も
確認してみましょう。
怖いからって、目を背けちゃダメですよ!
黒い汚れが点々とついていませんか?
残念ながら、これもカビ汚れなんです……
カビとホコリが一緒になってファンから
吹き飛んできたものか?
はたまた、エアコン周辺で発生した
カビのどちらかですね。
ということは、内部のファンにもカビが
発生しているかもしれません。
もしそうなら、いくら拭き出し口の汚れを
拭き取ったところで、ファンから飛び散ってきた
カビ&ホコリで、また汚れることになります。
根本の内部の汚れが取れないことには、
エアコンからカビやホコリを吹き出させないという
解決にはなりません。
しかし、奇跡的にその場所でだけ発生しているとしたら、
エタノールで拭き掃除をしてみましょう。
アルコールには、カビ菌を死滅させる
働きが期待できますよ。
このように、吹き出し口の手が届く範囲は、
自分で拭き掃除もできます、フィンから先の内部は、
専門の業者さんに掃除してもらいましょう。
料金はかかりますが、自分でなんとかしようと
無茶をしたら、故障の原因になってしまいます。
まとめ
ふと気がつくと、エアコンからなにやら
黒い物体が落ちてきている。
その物体は、紛れもなくカビ!
エアコンの内部に溜まったホコリが、カビで黒くなり、
吹き出してきているものです。
また、吹き出し口に黒い点々とした
汚れがついていたら……
それもすでに、内部のファンがホコリまみれに
なっているだけなく、さらには中でカビも
発生している状態です。
外側のカバー類は拭き掃除もできますが、
フィンから先の内部の方は、故障の原因にもなるので、
自分で掃除するのは難しいでしょう。
やはり、料金がかかっても専門の業者さんに
掃除を依頼するほうが安心です。
そうなる前にできることとして、まずは取扱説明書に
よく目を通し、できるだけエアコンの内部に部屋の
チリやホコリなどの汚れが入っていかないように、
フィルター掃除はこまめに行いましょう。
そして、カビを生やさないためには、
エアコンの内部を乾燥させるのが大事。
「冷房運転した後は、しばらく
送風運転をしてから切る」
という地道な努力が生きてきます。
しかし、すでに黒いゴミが落ちてきているエアコンは、
掃除できる範囲を可能な限りキレイにし、部屋も換気を
こまめに行いましょうね。
何事も予防が大事ですよ!