メーデーという日をご存知でしょうか?
なんとなく聞いたことが
あるという方もいれば、
今、初めて耳にした方も
いるでしょう。
メーデーとはどういう日かと言うと、
毎年5月1日に、世界の各国で開催される、
労働者の祭典です。
子供の頃はまったく知らなかったけれど、
会社に入って初めてメーデーという言葉を
耳にした新卒の方もいるかもしれませんね。
では一体、メーデーとは
なにをする日なのか、
歴史と共にご紹介いたします。
メーデーとはなにか?歴史を紐解いてご説明します
メーデーと言うのは、
May Dayと英語で表記します。
そのまま日本語に直訳すると5月の日。
5月1日のことを指し、
労働者の日とも呼ばれています。
このメーデーは、歴史が深く
かなり昔からあった日なのです。
起源は1886年。
アメリカで一日12~14時間の
労働をさせられていた人々が反発を起こし、
5月1日に8時間労働を主張するための
大規模なストライキを行ったことと言われています。
1889年に、社会主義運動の国際組織である、
第二インターナショナルというところが
5月1日を労働運動の日と定め、
翌年から5月1日はメーデーとして
世界各国に広まっていきました。
実は知らなかっただけで、
こんな昔から労働者の日は
決められていたのですね。
また、現在も労働者の権利や
主張を行っているのは耳にしますが、
こんな百年以上も昔から労働者は
訴えを起こしていたのです。
日本では毎年、日本労働組合総連合会が
労働者の祭典を開催しています。
世界的にもメーデーは5月1日と
されていますが、
日本では平日の場合、
5月1日の前の土日に行われることが
多いようです。
世界では5月1日はメーデーとして
祝日に設定されているところがありますが、
日本ではまだ祝日にはなっていません。
日本ではゴールデンウィークの真っ最中であり、
そこを祝日にしてしまうと
金融市場が長期間休みになってしまう。
また11月23日の勤労感謝の日があるので、
似たような日を二日も祝日にしなくても
良いのではないかという理由から、
祝日にはなっていません。
メーデーの意義とはなにか?
しかし現在、このメーデーに
意義はあるのかどうかが問われています。
というのも、このメーデーという日は
百年以上も昔の労働者が長時間労働を
訴えるために起こしたもの。
今の時代は、働き方について
主張できる機会も増え、
労働者も主張がしやすくなっています。
そして今は、働き方改革で
どんどん残業を減らすよう指示されていたり、
労働時間においては、昔ほどの強制力は
なくなってきています。
しかし、労働組合が会社にある場合は、
きちんと5月1日は労働組合としての
祭典が行われているところがありますね。
デモ行進をしている会社もあるようで、
まだメーデーの文化を守っているところもあります。
しかし今後は、なくしていく会社も
増えていくのではないかと予想されています。
さいごに
メーデーの意味、歴史、そして
これからについてまとめてみました。
わたしは今までメーデーについて
詳しく知らなかったのですが、
会社によってはきちんとイベントを行っていたり、
または休みになっている会社もあるようです。
今は労働者としての意見を会社や
経営者に言いやすくはなっているものの、
まだまだ雇われている側の立場が弱いと
感じることがあります。
人によっては、言いたいことを
我慢して働き続けている社会人も
いることでしょう。
そういうときに、メーデーがあると
勤め人としてとして、会社に意見を
堂々と伝えることができる機会が
設けられているのは良いことです。
日本では、あまり浸透していない
メーデーですが、海外ではまだまだ
主流で、伝統にのっとってきちんと
祭典を行っているところも。
以上、新卒の方向けに
メーデーとはなんぞや?をテーマに
記事を書いてみました。
参考になれば幸いです。