会社で上司、あるいは部下の呼び方で悩んだことは
ありませんか?
ひと昔前の社会では、上司は大抵、目上の立場なので、上下関係も
今以上に厳しく指導され、上司が部下を呼ぶ際は「○○くん」と
「くん」付け、あるいは名字を呼び捨てするのが一般的でした。
今も昔も変わらないのは、部下が上司を呼ぶ時。
大抵、名字に役職名をつけて呼んでいるのではないでしょうか?
しかし、昔と違ってセクハラ、パワハラという言葉が、世の中に
広まってきた昨今、もしかしたら部下を呼び捨てするのは問題では?と
感じる人もいるかもしれません。
人によって、呼び捨てで呼ばれることについて、どう受け止めるかと
違ってきます。
いくら相手が上司とは言っても、呼び捨てされるのはちょっと嫌だなと、
違和感や不快感を持つ場合もあるでしょう。
職場で呼び捨てにされるのは普通なの?
職場は、もちろん仕事をするところであり、遊びの場ではありません。
それぞれがプロフェッショナルとして、責任を持って仕事をしていく
上で、“なあなあ”な公私混同な関係ではなく、節度を持って接するのが
望ましいと思います。
しかしながら、中にはチームワークが必要な仕事であったり、
業種であったりという、その職場の雰囲気で、あえて親しみを
込めた呼び方をする職場もあるでしょう。
長く付き合っていく中で、呼び捨てになるという場合も
あるかもしれません。
それが、誰に対しても同じなら、まだ納得できると思いますが、
個人的に一部の人だけを悪意を持ってだとか、高圧的に呼び捨てに
したりするのは、普通ではないと思います。
場合によっては、パワハラという問題になります。
呼び捨て以外にも、女性の部下に対して、「ちゃん」付けで
呼ぶというのも、セクハラ問題になる場合もあります。
そう呼ばれる人も、それを傍で見ている人も、なんだかおかしいな、
嫌だなと心の中では思っていても、なかなか言い出しにくく、仕方
なく我慢している人もいるでしょう。
職場だからこそ『さん』付けで呼ばれたい
でもやっぱり、職場では、一人ひとりがプロで、自分たちは
プロ集団だという意識を持って働きたいですね。
職場を同じくする人たちとは、友達でも身内でもない関係で、
仕事をする上での付き合いだから、公私をきっぱり割り切った
態度で接するためにも、名前は「さん」付けで呼ばれたい、と
思って当然です。
上下関係は、「名前の呼び捨て」ではなく、ほかのことで
形成していけばいいわけですから。
現在、職場の中で、そういった問題に対して迅速に対応し、
職場教育などを行い、全体として意識を統一していこうという
動きもあり、会社ぐるみで取り組んでいるところもあるようです。
まとめ
今の世の中、一人ひとりを大切に尊重できる社会作りを目指そうとは
言っても、どうしていくのが良いのでしょう。
大きな枠では難しくても、自分の職場の快適な環境作りの一つとして、
こうした名前の呼び方についても、考えるべき材料ではないでしょうか?
一人ひとりが気持ちよく働けることが、この社会をもっと良くして
いくことに繋がると思うのです。