お正月のおせち料理や煮物に用いられる里芋の六方むき。
見た目が華やかになりますし、煮崩れしにくくなるメリットはあるものの、実が六角形になるように皮を厚めに剥く必要があるため、残った皮がもったいないですよね。
そこで今回の記事では、六方むきをした後の皮を使い切るレシピをご紹介します。
ちょっとした箸休めになりますし、お弁当のおかずに入れられるレシピもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
あまりにおいしくて、里芋の煮っころがしよりメインのおかずになるかもしれません。
また、基本的に里芋は皮を剥いて調理するかと思いますが、皮を剥く時に滑ったり、手が痒くなったりと、皮むきが苦手と感じている方も多いのではないでしょうか。
電子レンジを使った方法と、それ以外の皮むき方法を、レシピと併せてご紹介しますね。
里芋の六方むきはもったいない 剥いた皮をおいしく食べ切るレシピ4品
それではさっそく、六方むきで余った皮をおいしく食べ切るレシピは、
- 里芋の皮チップス
- 里芋の皮のかき揚げ
- 里芋の皮のきんぴら
- 里芋の皮の唐揚げ
以上、4つのレシピをご紹介しますね。
使用する里芋の数によって残る皮の量は違いますので、調味料を使う時は味見をしながら少しずつ足していくと失敗は少ないですよ。
里芋の皮チップス
- キレイに洗ったさといもの皮をビニール袋に入れる
- 薄くまぶせる量の片栗粉を入れたら、袋を閉じて上下に振る
- 180度の油でカラッとするまで揚げる
- 油を切った後、塩と青のりを振って完成
塩や青のり以外に、お好みのスパイスを振りかけても。
里芋の皮のかき揚げ
- しっかり洗った皮をキッチンペーパーなどで水分を取る
- ボウルの中に一口大に切った皮を入れ、てんぷら粉を下粉としてまぶす
- 緩めに溶いたてんぷら粉に何枚かの皮をくぐらせて2~3分ほど油で揚げる
- 油を切ったら天然の塩を振って完成
干し桜エビを加えると、香ばしさが増しておいしくなりますよ!
里芋の皮のきんぴら
- 洗ったさといもの皮と人参やレンコン、椎茸を千切りにする
- 料理酒、みりん、しょうゆで好みの味つけする
- 調味料を加えた後は手早く炒り煮にして味を含ませる
- 仕上げに白ごまを振って完成
夕飯の箸休めとしても良いですし、お弁当のおかずにもピッタリですよ。
里芋の皮の唐揚げ
- 下ごしらえの段階で、皮をしっかり洗っておく
- 剥いた皮に片栗粉やくず粉を薄くまぶす
- フライパンに3センチほど油をひいて揚げ焼きする
- 油を切ったら好みの量の塩を振って完成
焦げやすいので、火加減には注意してくださいね。
里芋の皮を剥く3つの方法
里芋の皮むきには、
- 六方むき
- 電子レンジで加熱する
- お湯で茹でる
上記3つの方法があります。
それぞれの剥き方を詳しくご説明しますね。
里芋の六方むき
まずは包丁を使った六方むきをご紹介します。
- 里芋をキレイに水洗いする
- 洗った後はしっかり水気を切る
- 里芋の上下を水平に切り落とす
- 垂直に切った両端を手で固定して、上下の切り口が六角形になるように皮を剥く
※できるだけ形の良いものを選ぶと剥きやすいです。
里芋は水に濡れるとぬめるが出てくるので、とても滑りやすくなります。包丁を使う時はケガをしないように気をつけてくださいね!
水洗いした里芋が完全に乾くまで待てない時は、キッチンペーパーや清潔な布巾で水気を拭き取るだけでも滑りにくくなります。
包丁や自分の手についた水気も拭き取っておくと、皮むきの途中でぬめりが出にくくなるほか、手が痒くなりにくいですよ。
六方むきは慣れていないと難しいですし、皮を厚く剥くのでやっぱりもったいないな~と思いました……
ですが、里芋のサイズに左右されないため、皮の剥きやすさを気にしなくていいところが六方むきをするメリットです。
それから、やっぱり見栄えは良いですよね。
電子レンジで里芋の皮を剥く方法
包丁で皮むきするのはケガが怖いなと感じる方にオススメなのが、電子レンジで皮を剥く方法です。
ちょっとした下処理は必要ですが、下処理した後はレンジにお任せするだけ。
とっても簡単なので、ぜひお試しください。
- 里芋の泥を洗い落とす
- 皮の表面に切り込みを入れる
- 耐熱皿に並べた後に水をひと回しかける
- 600ワットの電子レンジで6分~7分ほど加熱する
- 加熱した後は水にさらしながら皮をむく
やけどに注意しながら、熱いうちに皮を剥いてくださいね。
剥き方のコツは清潔な布巾に里芋を包んで両手で持ち、切れ目を入れた部分を開くように押し出すと、キレイに剥くことができますよ。
電子レンジを使わないで皮を剥く方法
最後は茹でて皮を剥く方法です。
こちらも電子レンジの時と同じように下処理が必要なことと、お湯を沸かした後に茹でる時間があるので、レンジほど手軽ではありません。
- 電子レンジを使わない場合もまずは泥を落とす
- 皮の中心部分を一周させるように、包丁で切り込みを入れる
- 沸騰したお湯で15分ほど茹でるく
- 竹串が通るくらい柔らかくなったらザルに上げる
火が通れば、電子レンジと同じようにツルッと皮がむけますが、こちらの場合もやけどに気をつけてくださいね。
里芋の皮むきを3つご紹介しましたが、個人的にはお湯を沸かす手間がない分、レンジで加熱する方法が一番楽だと思いました!
ですが、里芋のぬめりは触ると痒みが出てきますよね。
この痒み成分は「シュウ酸カルシウム」と言うんですが、熱や酸に弱いので、お湯で皮を剥く方法で痒み成分を取り除いてしまうのも良いと思います。
里芋で手が痒くなった時の対処法
里芋の皮を剥いている時や調理中に出てくる問題……それは、手の痒み!
対策としてできることは、
- 水洗いした里芋は完全に乾かしておく
- 包丁と自分の手についた水分を拭き取っておく
- 皮むきする前に原液の酢を手や指先、腕の真ん中くらいまで塗っておく
里芋を調理する時は、事前に上記の方法をお試しください。
そもそも里芋を触っている時に痒くなるのは、里芋の皮に多く含まれる成分、「シュウ酸カルシウム」が原因です。
この「シュウ酸カルシウム」が結晶化することで、指や手といった、皮膚が薄いところに痒みを発生させるんですが、実はシュウ酸カルシウムって、熱や酸に弱いんです。
なので、上でも紹介した対策が有効なんですよ。
調理中に手が痒くなってしまった場合も、痒いところに原液のお酢をつけましょう!
お酢をつけても痒みが治まらない時は、塩で手を洗うのも有効です。
里芋の六方むきで余った皮をおいしく食べ切るレシピまとめ
見た目にもキレイな里芋の六方むきですが、厚めに皮を剥くのでもったいないのが欠点。
ですが、
- 里芋の皮チップス
- 里芋の皮のかき揚げ
- 里芋の皮のきんぴら
- 里芋の皮の唐揚げ
上記のレシピで、皮までおいしく食べ切ることができますよ。
六方むき以外で里芋の皮を剥くなら、
- 電子レンジで加熱する
- 沸騰したお湯で茹でる
といった、包丁を使わない剥き方もありますので、里芋のぬめりでケガをするのが怖いと思う方や手が痒くなるのが嫌だと思う方は、上記の方法をお試しください。
もし皮むきの途中で手が痒くなってしまったら、原液のお酢や塩でもみ込むように洗うと痒みが取れてきますよ。