多くの家庭で、節分の際に恵方巻きを楽しむことはよくあります。
しかし、恵方巻きには玉子を始め、さまざまな具がたくさん入っているため、どのような副菜や汁物を添えれば良いのか迷うこともあるでしょう。
そこで今回の記事では、節分の恵方巻きに合うおかずの選び方や、各地域の伝統や幸運をもたらす食品を考慮したアドバイスをご紹介していきます。
節分の恵方巻きと一緒に食べる副菜や汁物選びに悩んでいましたら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
節分の恵方巻きに合う献立の選び方とは?
恵方巻きとは、長く太い海苔で巻いたもので、節分の時は途中で休まずに、一本食べきる習慣があります。
一般的な恵方巻きの長さは約18cmほど。
酢飯の量が海苔一枚に対して茶碗1~2杯分と多いですし、さらに複数の具も入るので、恵方巻きだけでお腹がいっぱいになってしまう人も少なくはないでしょう。
そのため、付け合わせの料理は軽めにするのがおすすめです。
また、食べている最中に喉が渇くので、味噌汁やお吸い物といった汁物も用意しておくと良いですね。
カロリーに関してですが、2015年の一般的な恵方巻きの例を挙げると、セブンイレブンの通常サイズで約394kcal、ミニサイズで約265kcal、ローソンの場合は約425kcalでした。
市販品にしても手作りにしても、同じような材料を使う恵方巻きのカロリーは、おおよそ400~500kcalくらいと考えておくと良いですよ。
恵方巻き一本でご飯茶碗1~2杯分のカロリーと考えるなら、付け合わせのおかず類は、がっつりした肉や魚料理ではなく、軽い味付けの料理を選ぶのが無難です。
節分の恵方巻きに合うおかずはなにがある?
節分の恵方巻きに合う軽めのおかずや汁物は、以下のような選択肢が考えられます。
軽いおかずの一例は、
茶碗蒸し
五目豆
ごま豆腐
菜の花のおひたし
などなど。
汁物の一例では、
お吸い物(三つ葉、かまぼこ、かきたま汁など)
なめこ入りの味噌汁
などが適しています。
さらに、恵方巻きは冷たい食べ物ですので、温かい料理で体温を調整するという考え方もあります。
湯豆腐や水餃子、おでん、筑前煮など、家族で集まって楽しむのにもぴったりです。
ただし恵方巻き自体はかなりのボリュームがありますので、鍋料理を用意する場合でも、肉や魚は控えめにするか、小さく切るなど、軽めのものを選ぶと良いでしょう。
節分の恵方巻きに由来する関西のおかず
関西地方では、節分にイワシの塩焼きを食べる習慣があります。この地域では、イワシを丁寧に食べて骨を残すのが一般的です。
イワシを食べ終わった後、イワシの頭部、骨、尾部を半紙に包み、イワシの眼に柊の枝を刺して家の軒先に吊るすという風習があります。
この風習には以下のような意味が込められています。
イワシの独特な匂いで悪霊を追い払う
家に侵入しようとする悪霊に対して、イワシの目に柊を刺すように、我が家も守るという警告の意味がある
これらの理由により、この伝統は長い間続いています。
節分の恵方巻きに由来する関東のおかず
関東地方の節分には、けんちん汁が特に有名です。
この料理は、日本で最初の禅寺で有名な建長寺の修行僧が作ったと言われる「建長汁」が時を経て、「けんちん汁」として知られるようになりました。
2月の寒い季節には、根菜類を豊富に使ったけんちん汁が、温かく栄養価の高い汁として親しまれています。
けんちん汁には、こんにゃくや節分豆を加えることも。
節分の恵方巻きに由来する縁起の良いおかず
節分には、恵方巻きを始め、イワシやけんちん汁と共に、こんにゃくや豆腐も縁起の良い食べ物とされています。
こんにゃくは、その食物繊維の豊富さから胃腸をきれいにする効果があるとされ、昔から「胃のほうき」や「砂おろし」とも呼ばれていました。
四国地方では、節分や大晦日などの特別な日に、体を浄化するためにこんにゃくを食べる風習があります。
次に豆腐についてですが、2003年に出雲大社相模分祠で見つかった文書に節分での豆腐の身体浄化の効果に関する記述がありました。
これをきっかけに、豆腐業界から立春と夏越(6月30日)に豆腐を食べるキャンペーンが推進していると考えられます。
恵方巻きの普及と同じように、白い豆腐には邪気を払う力が宿ると言われていました。
節分に豆腐を食べて体内の邪気を払い、翌日の立春に幸せを呼び込むために再度、豆腐を食べるという習慣があり、このことを「立春大吉豆腐」と呼んでいます。
ただし、豆腐を食べる際には注意が必要です。
その注意点とは、邪気を払うのは白い豆腐のみ。
ですので、醤油ではなく塩をかけて食べることが推奨されています。
節分の恵方巻きに合うおかずは?簡単な副菜や汁物を紹介まとめ
恵方巻きは海苔一枚に対して、茶碗1~2杯分の酢飯と7種の具材を使用します。
そのため恵方巻き一本のカロリーは400~500kcalと高いため、合わせる副菜はボリュームたっぷりの肉や魚料理ではなく、軽めでさっぱりしたものを用意してくださいね。
副菜の一例は、
茶碗蒸し
五目豆
ごま豆腐
菜の花のおひたし
汁物の一例は、
お吸い物(持つ場、かまぼこ、かきたま汁など)
なめこの味噌汁
などなど。
恵方巻きは冷たいので、温かい副菜や汁物を中心に献立を考えると良いですよ。