新しい年が始まり、子供たちが最も楽しみにしていることの一つ。それは、「お年玉」の受け取りです。
わたしたち大人の側からすると、お年玉を渡すことは特に楽しいというわけではないかもしれませんが、喜んでいる子供たちの姿を見るのは心温まる瞬間です。
しかし、お年玉を渡す際には、お金の入れ方や封筒への名前の記入など、守るべき一定の作法や習慣があります。これらの細やかなルールを守らないと、知識がないと見なされてしまうことも……
本記事では、お年玉を渡す際の正しいマナーについて解説していきます
封筒(ポチ袋)に入れるお札の正しい向きや、名前の書き方、お年玉を渡す際の注意点を詳しくお伝えしますね。
せっかく子供たちに喜んでもらうためにお年玉を用意したのに、不適切な方法でお年玉を渡したばかりに自分への印象を悪くしたくないですよね。
この記事を機に、正しいお年玉の渡し方にを学んで、新年を楽しいものにしましょう。
お年玉の入れ方は?折らない時のお札の向き
お年玉を包む際、紙幣を折らずに入れるには紙幣の向きが求められます。
多くの人が折りたたんで入れる小さなポチ袋に慣れ親しんでいるかもしれませんが、特に上司のお子様へのお年玉や、マナーを特に考慮する場合には、紙幣を折らずに入れられる大きめサイズのポチ袋を使用するほうがより礼儀正しい方法とされています。
お札を折らずに入れることができるポチ袋には、シンプルでありながら洗練された上品なデザインから、愛らしいイラストが描かれたものまで、幅広い種類があります。
お年玉を渡す子供の年齢や、親御さんとの関係性を考慮して、ポチ袋のデザインを選ぶと良いでしょう。
お年玉は新札じゃなくてもいい?お年玉に関するマナーは?
お祝いの場面でお金を包む際、特に結婚式などの場合、新札を使用することが望ましいとされています。
新札を用意する際、折らずに渡せるようなポチ袋を用意することが重要です。
新札を用意する理由にはいくつかの考え方があります。
新札をわざわざ用意することで、相手への配慮と尊重を示す
新年や新しい人生のスタートを、きれいな状態のお札で祝うという意味合い
きれいで整った見た目が、全体的に良い印象を与える
これらの理由から、お祝い事では新札を使用することが、一般的には良いマナーとされています。
お札の表裏と上下について
新札を用意した後、それをポチ袋に入れる際には、紙幣の向きに注意が必要です。
紙幣の表面は、肖像画が描かれている側を指します。また、紙幣の上部も同じく肖像画が描かれている側になります。
このことから、ポチ袋や封筒から紙幣を取り出す際に、肖像画が見えるように入れるのが適切な方法です。
この入れ方は、お年玉に限らず、結婚式などのお祝い事にも適用される一般的なマナーと共通していますので、覚えておくとさまざまな場面でも役立ちますよ。
ただし、お葬式での香典など、お祝い事ではない出来事の際は、紙幣の向きや上下を逆に入れることが通例ですので、ご注意くださいね。
お年玉用のお札にピン札がない時は?
お年玉に使用するお札はピン札を用意することが望ましいとされていますが、財布の中にそうそう新札が入っているとは限りませんよね。
では、どのようにしてお札を新札に用意するのでしょうか。ここでは、お年玉用のお札を新札に交換する方法についてご説明します。
新札への交換方法には、主に銀行の窓口で行う方法と、ATMを使用する方法があります。
銀行での両替
最も確実な方法は、銀行での両替です。
銀行の窓口に行き、新札への交換を依頼します。銀行では、専用の両替用紙に新札希望と記入して提出することで、新札への交換が可能ですよ。
ただし、交換するお札の枚数によっては手数料が発生することもありますので、前もって無料で対応している枚数を確認すると安心です。
また、多くの銀行では年末年始は正月休みに入ることもあるため、事前に年末年始の営業時間を確認するほか、可能であれば早めに新札を用意することが大切です。
両替用ATMを利用する
銀行に設置されている両替用ATMを利用して、新札に交換することもできます。
これは手間が少なくて済むため、忙しい人に適しています。しかし、全ての銀行に両替用ATMがあるわけではないので、利用する前に銀行のホームページでの確認が必要です。
また、銀行の営業時間外では利用できない可能性もあるため、こちらについても、併せてご確認くださいね。
通常のATMで引き出し
銀行の窓口や両替用ATMが利用できない場合、通常のATMから限度額まで引き出す方法があります。
この方法では、引き出した金額の中に新札が含まれていることがあります。緊急で新札が必要な場合、この方法を試すと良いでしょう。
コンビニATMなら24時間利用可能で、いつでも新札を手に入れることができます。
お年玉用封筒(ポチ袋)の書き方は?
お年玉袋に名前を書く際のマナーについてお話しします。
特別なルールは設けられていないものの、通常は贈る相手の名前は「袋の表面の左上部」に、自分の名前は「袋の裏面の左下部」に記入することが推奨されています。
名前の位置が異なっても失礼にはなりませんが、一般的には以下のガイドラインに沿って書くことが望ましいです。
贈る相手の名前は袋の表面に
自分の名前は袋の裏面に
ただし、ポチ袋のデザインによっては、上記の通りに書けないことも。その場合、名前を書き忘れないように注意するだけで問題ありません。
名前を書く主な目的は、贈る側が「誰に渡すものか」を把握するため、また受け取る側が「誰から受け取ったか」を確認するためです。
お年玉のポチ袋に書く名前に対し、細かいことを心配しすぎる必要はありません。マナー違反になりませんのでご安心くださいね。
お年玉の入れ方は?折らない時のお札の向きや封筒の書き方も紹介まとめ
お年玉にお金を入れる際に注意すべきポイントは以下の通りです。
紙幣は肖像のある面(表面)を上にして入れる。
相手の名前は袋の表面の左上に、自分の名前は裏面の左下に書く
これら2つの点を押さえることで、お年玉を渡す際にマナーを守った「大人の渡し方」ができます。これにより、受け取る側も喜びを感じることでしょう。
お年玉を手渡す際には、渡す側も受け取る側の双方が気持ちよく新年を迎えられるよう、これらのポイントを再確認してみてくださいね。
今回の記事があなたの生活に少しでも役立つことを願っています。
あなたにとって、新年が素晴らしい一年となりますように!