怪物事変 第26話『一番』感想とネタバレ | えぶりでいはっぴねす
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怪物事変 第26話『一番』感想とネタバレ

仲良しの仔猫 怪物事変 感想
この記事は約10分で読めます。

第26話は、四国編クライマックスの
巻頭カラーでした。

隠神さん率いる、
怪物屋&四国狸陣営VS飯生さん率いる狐陣営が
向かい合う構図です。

怪物屋陣営は味方が多いのですが、
狐陣営は登場しているキャラが
飯生さんを含め、紺ちゃんと野火丸くんしか
いないため、ちょっと寂しい感じ。

飯生さんのラスボス臭はハンパないですけどね。

そんなこんなで、第26話は東京のシキではなく、
夏羽くんたち四国組の話へ戻りました。

ネタバレに一切の配慮をしておりませんので、
未読の方、ネタバレNGな方は閲覧に
ご注意くださいませ。

公式画像は一切ございません!

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第27話『野望』

第25話『仮想現実』

第24話『悪い子』感想

第23話『鍛錬』

第22話『いざ屋島』[/su_box]

紺ちゃんの見た夢

雑草が生い茂る先を見つめる、
小さな狐――

その先には、人型に近い姿をした
人狐がなにかを貪っていました。

仔狐の視線に気づいて振り返った人孤は、
どこからどうみても飯生さんです。

小さい狐は紺ちゃんでしょう。

その証拠に、夢の途中で意識を
取り戻したのは、紺ちゃんでした。

夢の内容を思い出そうとするも、
激しい頭痛に見舞われ、思考が
まとまりません。

メタ視点で書くなら、飯生さんが
食べていたのは、紺ちゃんの両親。

紺ちゃんに両親の記憶がないのは、
飯生さんが消したからなのか、
それとも、あまりのショックに記憶を
封じたのかまではわかりませんでした。

ただ、

「紺はいい子」

そう、自分に言い聞かせる紺ちゃんを
見ると、飯生さんに洗脳されている
可能性は低くないかと思われます。

この辺りの話は、紺ちゃんメイン回で
明かされるかもしれませんね。

紺師匠の引っかき鍛錬の再開

自身の過去に関係する夢を見たにも
関わらず、旺盛な食欲の紺ちゃんは、
うどんを七杯もおかわりしてました!

四国のおうどん、おいしそうですよね~。

すっかり元気になった様子の紺ちゃんに、
夏羽くんは引っかきの鍛錬に付き合って
ほしいと言いました。

そして、紺ちゃんの話をもっと聞けば
よかったと素直に謝罪。

夏羽くんの謝罪を聞いた紺ちゃんは、
ほっぺたを真っ赤にさせながら、瞳を
キラッキラに輝かせました。

よかったね、紺ちゃん!

夏羽くんが無事に戻ってきて。

食後、さっそく穴掘りを始めた二人ですが、
紺師匠、夏羽くんに手の使い方から
指導を始めました。

皆さん、穴掘りするなら、
手の形は熊手のように指の間を広げるのではなく、
指と指をくっつけるのがコツですよ!

まぁ、なんで?と言われると、
紺師匠も説明できないですけどね。

夏羽弟子は優秀なので、師匠の言う通りに
手の形を変えて穴掘りしたところ、指の力が
一点に集中できると気がつきましたけど。

そして、そのことを言った夏羽弟子に、
紺師匠は、それを言おうとしていたと
答えましたけど。

紺ちゃんからアドバイスをもらった
夏羽くんは、素直にお礼を言い、
鍛錬再開。

そんな彼の横顔を、紺ちゃんは恋する
乙女の顔で見つめていました。

可愛い!

でも、ちらりと見えた怪物の結石に、
紺ちゃんは、苦しそうな顔で目を背けたのでした。

太三郎おじいちゃんの試練クリア!

紺ちゃん、伊予姫ちゃん、全吉くんが見守る中、
太三郎おじいちゃんの試練に挑む夏羽くん。

そこへ様子を見に来た隠神さんは、
なにかを確信しているかのような
笑顔を二人へ向けました。

「今日は長い」

その一言は、これまでの試練とは
違う結果をもたらすことを
確信しているかのようです。

太三郎おじいちゃんの攻撃をかわしながら、
夏羽くんは、紺ちゃんから教わった手の形で
おじいちゃんに一撃を加えます!

さすがのおじいちゃんも攻撃を
受け流せず、幻結石を手放してしまいました。

それを目にした夏羽くんは、
咄嗟に結石をキャッチ!!

彼の手の中には、幻結石が掴まれていました!

伊予姫ちゃんと全吉くんから、
お祝いの言葉をもらった夏羽くんは、
みんなのおかげだと答えます。

夏羽くんのこういうところ、
いいですよね~。

喜びを分かち合う若者たちを尻目に、
息も絶え絶えな太三郎おじいちゃんは、
ハンドクリームを塗り過ぎたから手が
滑ったを負け惜しみを言ってました。

そんな負け惜しみっぷりを披露した
太三郎おじいちゃんですが、
最終的には夏羽くんを認めてくれたんですよ~。

よかったね、夏羽くん!

怪物の結石の秘密

太三郎おじいちゃんに幻結石を譲ってもらった
夏羽くんは、隠神さんに促されるまま、
結石同士を融合させました。

軽く触れ合わせただけの結石は、
光を放ちながら融合。

命結石と零結石が融合したときと
同じ光が出たのですが、隠神さん曰く、
それは光ではなく炎だと。

そして、その炎は夏羽くんが持つ、
屍鬼の炎と同じだと言いました。

怪物の結石はなにでできているのか、
ずっと解明されてこなかったらしいです。

でも、怪物の力を封じ込めるのに、
そこら辺に落ちている石では砕けてしまう――

けれど、不死の身体を持つ屍鬼なら
耐えられる、と。

つまり、怪物の結石は、千年前の
屍鬼の物だということです。

いくら死なないからと言っても、
屍鬼の身体をバラバラにするのは
ひどいと憤る伊予姫ちゃんでしたが、
当の夏羽くん本人は、意外とクールでした。

曰く、頭が残っていれば再生できるから、と。

夏羽くんが身体を再生させるとき、
頭で考えるそうです。

で、頭があるほうから身体が生えてくる。

でも、身体から頭は生えてこないので、
そのまま死体が残るんだとか。

なので、死体をどう扱われようと
本人は特に気にならないようですよ。

そんな夏羽くんに、隠神さんは
死体から炎は出るのか尋ねました。

そこに太三郎おじいちゃんも、
再生が思考に基づくなら思考させないように
すればいいと、考察を加えました。

頭を二つ以上に分けるのではないか、と。

ちなみに身体は、屍鬼の本能に従い、
融合しているのかもしれないと、
隠神さんと太三郎おじいちゃんは
考えているようです。

それを聞いた夏羽くんは、
すべての結石を融合したら、
この屍鬼は復活するのか?

もし復活するなら、会いたいと
自分の欲求を口にしました。

生まれたときから夏羽くんのそばに
いたからこそ、感じ取るなにかが
彼にはあるようです。

狸陣営は、夏羽くんの考えに好意的。

今は昔のような戦乱の世ではないから、
屋島と同じように、ただの置物と化している
結石もあるだろうというのは、
太三郎おじいちゃんの言葉です。

今後、夏羽くんたちの目的は、
両親を探すためということのほかに、
怪物の結石にされた夏羽くんの同胞を
助けるというのがプラスされましたね!

奪われた怪物の結石

夏羽くんが太三郎おじいちゃんの
試練を無事に乗り越えたということで、
伊予姫ちゃんが主体となって、
宴を開催されることに。

みんなのアイドル、伊予姫ちゃんの
ステージ後、同じ衣装をまとった
太三郎おじいちゃんと、全吉くんが
シュールでした。

でも……でも、全吉くんの女装、
とても可愛いです。

似合ってます。

美脚です。

素敵です。

隠神さんも夏羽くんも、
飲んだり食べたりしながら
宴を満喫している様子。

どんちゃん騒ぎの末、
お座敷でみんなごろ寝する有り様でした。

夏羽くんも同様で、警戒心もなく
眠りに落ちる彼に忍び寄る黒い影が……

宴で寝落ちした夏羽くんは、
翌朝になって怪物の結石が
なくなっていることに気づきました。

すっかり二日酔いの隠神さんに報告するも、
隠神さんは、結石を盗んだ犯人が
紺ちゃんであることに気づいています。

気づいていて、それでいいのかと、
紺ちゃんに尋ねました。

引き返せるなら今だと言うように。

ちなみに、記憶している限りでは
このときに初めて隠神さんは紺ちゃんの
名前を呼んだかもしれません。

今までは「狐娘」でしたから。

落ち込む夏羽くんを慰めながらも、
伊予姫ちゃんと全吉くんに事情を
説明すると、四国狸総出で、結石
探しが始まりました。

みんなであちこち探しているのに、
全吉くんだけサボリ気味。

伊予姫ちゃんに真面目に探すよう
怒られつつも、全吉くんの視線は
紺ちゃんに向いています。

そして紺ちゃんは、その視線から
逃れるように、新しい任務があるから
東京へ帰ると言いました。

夏羽くんと視線を合わせず、
挙動が怪しい紺ちゃんを不審に思うこともなく、
一人で新幹線に乗れるか心配する夏羽くん……

本当に、人の言葉を額面通りにしか
受け止められないんだなって、
彼の歪みが少し悲しくもあります。

で、怪物の結石を奪うことが紺ちゃんの
任務なわけですが、飯生さんの元へ
届けなければ任務を達成したことには
なりません。

夏羽くんを騙し、そのまま
四国を去ろうとした紺ちゃんを
引き止めたのは、隠神さんと同じく
すべてを把握している全吉くんです。

全吉くんは、紺ちゃんが怪物の結石を
盗むところを見ていました。

けれど、紺ちゃんを唆し、泣かせてしまった
負い目のほか、なにか事情があるのだと思い、
今まで黙っていたとのこと。

でも、さすがに四国を出て、
飯生さんの元へ行かせるわけには
いかないと立ち塞がりました。

幻結石は、屋島の長である
太三郎おじいちゃんが夏羽くんを
認めたからこそ、譲ったもの。

だから、それを横から奪い、
知らぬ顔で逃亡しようとする紺ちゃんを
見逃すほど四国の狸たちは
平和ボケしていないと言い放ちました。

う~ん……カッコイイ!

しかーし!

夏羽くんは紺ちゃんの知らぬ存ぜぬの
言葉を信じ、全吉くんにもそれを言う有り様――

紺ちゃんの言葉を信じる夏羽くんに、
さすがの全吉くんは降参。

それ以上の追求はやめたものの、
納得したわけではない全吉くんは、
結石探しを手伝うのを放棄しちゃいました。

すれ違い様、全吉くんは、
紺ちゃんを心から信じる夏羽くんを
よく裏切れるなと、厳しい言葉を
投げかけるくらいには激おこです。

なんというか、最初は夏羽くんを
下に見ていた全吉くんでしたけど、
太三郎おじいちゃんの試練を
乗り越えた夏羽くんのこと、
認めてくれているんでしょうかね。

そういえば、狸って情が深いんでしたっけ。

ほっこりしますなぁ。

紺ちゃんの選択

全吉くんが激おこプンプン丸になる姿を
初めてみた伊予姫ちゃんは、彼の怒りを
鎮めるために追いかけていきました。

結石探しを再開する夏羽くんの背中を
見つめる紺ちゃん。

そして、問いかけました。

みんなが紺ちゃんを疑っているのに、
どうして夏羽くんは信じてくれるのかを。

その問いかけに対し、夏羽くんは
紺ちゃんがやってないと言ったからだと
あっさり答えたのです。

全幅の信頼を寄せてくれる夏羽くんに、
紺ちゃんはいい子になりたいけれど、
飯生さんの任務はいい子のすることじゃないと
声を挙げて泣きました。

そして、ついに紺ちゃんは選択をするのです。

紺ちゃんの一番は夏羽くんがいい、と。

それから紺ちゃんは、悪い子でごめんなさいと
謝りながら怪物の結石を返そうとするも、
背後から野火丸くんに撃たれてしまいました……

うわー、もー!

ここで野火丸くんが来るかー!

紺ちゃんに任務を遂行できるわけないと
わかっていたんでしょー!

最終的にこうなるって、頭がいいきみなら
わかってたでしょー!

それでも撃ったんか、きみはー!

しかも、ただの拳銃で撃たれたわけではない
その威力に、紺ちゃんは生死不明状態です。

紺ちゃんに呼びかける夏羽くんの許へ、
野火丸くんはその場には相応しくない
笑みを浮かべながら近づいてきました。

次回、夏羽くんの怒りが炸裂しそうです!

さいごに

紺ちゃんの身に起きたことは、
前々から予想していたのでそこまで
驚きはありませんでした。

彼女は素直でいい子なので、
きっと最後には捨て駒にされるんだろうなって。

でも、やっぱりその通りの転回になると、
悲しくなりますね……

物語冒頭の夢から推察するに、
両親を飯生さんに喰われた紺ちゃんは、
その記憶を消されて、飯生さんの
都合のいいように扱われてきたわけで。

今後、紺ちゃんが生き残るためには――

①夏羽くんから屍鬼の炎を分けてもらう
②速攻で東京へ帰り、綾ちゃんに助けてもらう
③なすすべもなくそのまま……

①か②の方法で生き伸びて、
隠神さん家の子になればいいと思います!